類似する商標も登録を受けたほうがいいのですか?

一般論としては、権利は広い方がよいでしょうから、費用と効果を勘案して、類似する商標も登録を受けた方がいいでしょう。 あなたが営む事業が発展・拡大していけば、商標を模倣してあなたが営む事業にあやかろうとする者も現れるかもしれません。 そのような者に対しても、模倣商標を想定した商標も登録を受けていれば、商標権を侵害するものとして排除することができます。

実際面では、あなたが営む事業の発展・拡大とともに、その登録商標を使いたい商品等の種類や品種は増えていきます。 その場合には、類似する商品等にも登録を受けていくことが必要になるでしょう。

また、出所を一目でわからせる効果が上がるように、商標の使い方、商標の表示方法が工夫されます。 例えば、透かし彫りや型染めで文字を表示しようとすると一定の物理的制約を受け、いわゆる字体・書体は同一の範囲を外れて類似の範囲のものになります。 類似の範囲については、他人の使用は禁止されますが、自らの使用は積極的には保護されません。 重要な商標で十分な保護を受けたいという場合は、このように、実際に使用する表示方法を把握して、類似する商標についても、積極的な保護をうけるべく、登録を受ける方がよいでしょう。

例えば、 KDDI株式会社は、登録商標「au」に類似するものとして、「エイユウ」(第4494474)や「アウ」(第4518862号)を登録しています。

またライオン株式会社は、登録商標「LION」に類似するものとして、「NO17」(第2419294号)を登録しています。これは分かりにくいですが、「LION」を上下ひっくり返してみると「NO17」になります。「NO17」を他人に商標登録されたくないから商標登録したのでしょう。

この他にも、G−SHOCKで有名なカシオ計算機株式会社は、「G−SHOCK」(第2424099号)の他にA−SHOCK(第4289775号)B−SHOCK(第4289776号)C−SHOCK(第4289777号)D−SHOCK(第4289778号)などの商標登録を有しています。

この様に、重要なブランドであればある程、様々な模倣商標を想定して、類似する商標について登録を受ける必要があるといえるでしょう。

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