広く知られたとはどの程度知られたことをいうのですか?

文句なしに、広く知られたと認められるのは、例えば、北海道一円とか九州一円程度の範囲で、知られている場合です。 このように、先使用権が認められるためには、必ずしも全国的に知られている必要はないとされます。

次に、裁判では、1県より狭い範囲で知られている場合でも、広く知られているものと認定されることもあります。 しかし、裁判では、使用した商品等の性質、需要者の居住、若しくは活動する地域的範囲、使用した商標の識別力、使用期間、販売・取扱い数量、売上高、又は、シェア等を証拠調べします。 これらにより、需要者にどの程度知られているかが、認定されます。 裁判では、商標権者と先に使用した者との具体的な利害の衡平が考慮されるので、事案に応じた柔軟な解決も、ある程度やむを得ないとされます。 (有斐閣 別冊ジュリストNo.188 2007/11「商標・意匠・不正競争判例百選」判例31解説より抜粋)

広く知られたということは、単に地域の広さを問題にするだけでないことが、お分かりいただけると思います。 裁判で認定されるためには、証拠をそろえることをはじめ、大変な労力や時間と費用をかけることになることが、お分かりいただけると思います。

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